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親知らずの抜歯で入院が必要な時もある?神経が近い場合は全身麻酔もありえます。


厚別ウエスト歯科 歯科医師のやはたです。

僕は歯科医師国家資格取得後、6年間大学病院や市中の歯科口腔外科の病院にて勤務してきました。

 

2018年には日本口腔外科学会の認定医の資格も取得しました。

いままでの記事では、「口腔外科とは何か?」「親知らずはなぜ抜くのか?」「親知らずを残すメリットは」という記事を書きました。

→【口腔外科とは?口腔外科と歯医者の違い

→【親知らずはなぜ抜く必要があるのか?

→【親知らずを抜かないメリットは「歯の移植」

 

今回は「親知らずの抜歯の方法」についてです。

 

あなたの周りで「親知らずの抜歯のために入院になった」という方がいらっしゃいましたか?

もしくは、あなた自身が歯科医師に「入院下に抜歯が必要です」と言われたかもしれませんね。

 

「歯を抜くために抜歯が必要なんて、そんな大げさな!」

「入院して抜かないといけない程、私の親知らずは悪いんですか?」

なんて思っていませんか。

 

結論から言うと、入院しなければ抜歯できない親知らずもあります。

 

多くの親知らずは外来局所麻酔で抜くことができますが、症状や状況によっては入院した方が安心ということもあるんですよね。

 

この記事では、親知らずの抜歯に入院が必要なケースについて解説します。

 

=鎮静法?全身麻酔?=

 

入院が必要な場合、ほとんどは静脈内鎮静法や全身麻酔が必要な症例です。

まずはこれらについて軽く解説します。

 

静脈内鎮静法とは、点滴で鎮静薬を投与しながら抜歯を行う方法です。

鎮静薬を使うと、リラックス効果を得ることが出来ますので、「半分眠ったような状態」や「処置時間が短くなった感覚」で抜歯を行うことが出来ます。

 

完全に眠るわけではないですが、リラックスした状態で抜歯できるので、抜歯に対して恐怖感がある方や顎の中の神経(下歯槽神経)と親知らずが近く、麻酔が効きにくい場合は有効です。

 

これに対して、全身麻酔は完全に意識を消失させ、呼吸の管理も人工呼吸器に任せますので、まったく意識がない間に抜歯が終わります。

 

手術が長時間になる場合、鎮静法だけで手術するのが難しいので全身麻酔を選択することもあります。

 

 

=親知らずの抜歯に入院が必要な場合=

 

親知らずの抜歯に入院が必要な場合は主に以下の通りです。

①下歯槽神経と親知らずが近い

②全身疾患があり出血コントロールが難しい

③精神的に抜歯が不安

④親知らず4本同時抜歯

 

これらの場合は静脈内鎮静法や全身麻酔法を併用することが多いため、術後は入院を必要とします。

 

術後のふらつきや吐き気、その他不快症状がないことを確認して退院になります。

静脈内鎮静法なら1泊入院が多くなり、全身麻酔の抜歯なら施設にもよりますが多くの場合1泊以上の入院が必要です。

 

 

①下歯槽神経と親知らずが近い

 

神経と親知らずが近い場合、麻酔が効きにくいので、外来で抜歯をしようとすると痛みを我慢しながら処置をしなければいけない時があります。

患者さんにとってもツラい抜歯になりますし、われわれ歯科医師も患者さんにつらい思いをさせてしまうことになるので心が痛くなります。

 

こんな時は近隣の入院設備の整った口腔外科のある病院をご紹介します。

 

②全身疾患があり出血コントロールが難しい

 

”血液をサラサラにする薬”を飲んでいる方や、基礎疾患があって血が止まりにくい方には抜歯後に入院してもらうことがあります。

 

入院していれば万が一抜歯後に出血しても、対応することができますよね。

 

③精神的に抜歯が不安

 

抜歯に対して恐怖感を抱いている方であれば、リラックスした状態で抜歯をしたり、あるいは完全に意識喪失した状態で処置した欲しいとのご要望を受けることがあります。

 

その場合、静脈内鎮静法や全身麻酔下で手術を行います。

 

④親知らず4本同時抜歯

 

中々仕事で休みが取れないなどの事情がある方は上下左右4本の親知らずを一斉に抜歯することもあります。

 

局所麻酔で4本同時は大変なので、この場合も静脈内鎮静法や全身麻酔下で手術をします。

 

僕も4本同時に抜歯しましたが、術後はアンパンマンになったのでオススメできません(´・ω・`)

 

以上のように、入院した親知らずを抜歯することもあります。

 

入院が必要だからと、必要以上に怖がることもありませんのでご安心下さい!

ただいま準備中です。